いのちの課題に
第一線でこたえる。

学校法人 大阪滋慶学園
滋慶医療科学大学(仮称)

医療科学部 臨床工学科 (仮称)

2020年開学予定【設置構想中】

scroll

「2025年問題」に
向き合うひとの新しい選択肢

今日本の社会で問題とされている高齢社会は、今後も更に進んでいきます。
その結果として2025年には、1000万人超と言われている団塊の世代が75歳以上の後期高齢となり、医療費や介護費の大幅な増加、また一方で医療・介護分野を支える労働人口が減少するという、所謂「2025年問題」が懸念されています。

この大きな節目に目を向け、国や自治体、そして医療業界全体が大きな変化を求められています。各医療スタッフの活躍する場が拡大していくとともに、これまでには無かった新しい技術や手法、機器などが出てくることが予測され、さらなる専門分野の知識・技術の追求とともに、様々な状況への対応力を身につけていく必要があります。

私たちの学校で学ぶ専門分野は「臨床工学技士」。医師の指示の下、医療機器を用いて患者様の生命維持を担う重要な役割であり、近年その活躍の幅は大きく広がっています。

学校法人 大阪滋慶学園は臨床工学技士法が1988年4月に施行時から、その人材養成に取り組み、医療機関や医療機器メーカーに多くの人材を輩出してきたパイオニア的な存在。アジア臨床工学フォーラムを開催するなど国際的な教育・研究の普及と発展に尽力しています。「2025年問題」は、皆さんそれぞれの身の回りで起こる大きな問題です。来る日に向け、いのちの課題に向き合う人のための新しい選択肢がここにあります。

滋慶医療科学大学がめざすもの
臨床工学技士の
必要性とこれから

臨床工学技士とは?

臨床工学技士はメディカルスタッフの一職種であり、現在の医療に必要不可欠な生命維持に係わる医療機器を扱うスペシャリスト。医師や看護師などと連携し、手術室や集中治療室での医療機器の操作の他、保守・点検・運用管理も合わせて行います。
医療と工学の両分野の知識が求められることから、養成カリキュラムでは人体構造や疾病などの医学的な知識と、電磁気学や電子工学、機械工学、医療機器学といった工学分野の知識まで幅広い内容を体系的に学びます。 また、医療機器メーカーでの臨床工学技士も貴重な存在。近年、医療現場のニーズを医療機器メーカーにフィードバックするといった「医工連携」の動きも活発で、新たな医療機器の開発などで、更なる活躍が期待されてます。

臨床工学技士

医療機関での活躍はもちろん、
さらに活躍の場が広がる
臨床工学技士の可能性と
その必要性

「生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う」と臨床工学技士法で定められている臨床工学技士。手術支援ロボットなど、技術の進化による医療機器の高度化・複雑化がその存在価値を高める要因になっています。また、工学分野の知識に長けた臨床工学技士は、医療現場と医療機器開発メーカーとのインターフェイス的な役割も担い、その工学的なセンスは新たな医療機器の開発にも活かされています。

INTERVIEW

これからの臨床工学技士に求められること

加納教授
加納教授

工学技術が医療の進化を加速させるなか、開発をはじめ、多岐に渡るシーンでその専門性が必要とされている。

滋慶医療科学大学院大学 
医療管理学研究科 医療安全管理学専攻

加納 隆 教授

医療工学が進化し、さまざまな医療機器が次々と生み出されてきたなかで、臨床工学技士の役割は「生命維持管理装置の操作、保守・点検」といった範疇を大きく超えてきました。例えば、新たな医療機器を導入した時、医療機器メーカーが設計時に想定しなかった問題が現場で使っているうちに初めて見えてくることがあります。その原因究明は、工学の知識が少ない医師や看護師には難しい。でも臨床工学技士なら、専門知識に基づいて原因を突き詰め、それを正確にメーカーに伝えることができます。このように医療現場と開発現場とのインターフェイス的な役割を担い、臨床工学技士は現場の安全にも貢献してきました。さらに今後は、こうした臨床工学技士の工学的センスを、新たな医療機器開発に活かすことへの期待も高まっています。医療機器の開発チームの一員となり、医療現場のニーズをメーカーにフィードバックするといった役割です。近年、こうした「医工連携」の動きは活発で、実際に臨床工学技士が開発に関わった医療機器も数多く誕生しています。手術支援ロボットや心臓用ペースメーカーなど、医療機器は海外からの輸入品が多いのですが、国内メーカーにも相応の技術力はある。国産による次代の医療機器開発のカギを握るのも、臨床工学技士かもしれません。さらに総務省が取り組んでいる「病院内での電波干渉トラブル」といった問題の解決にも臨床工学技士が協力し、医療機器という範囲を超え、医療現場の安全確保に努めています。医療という分野において工学的な意見を求められる存在として、臨床工学技士はその地位をまだまだ高めていくことでしょう。医療に興味があり、ロボットや工学にも興味がある人なら、ぜひこの価値ある仕事をめざしてほしいですね。

医療の最前線で、医師や看護師をサポートする

岩井さん
岩井さん

先端治療に携わるなかで、日々、自らの成長を実感。患者様のためにできることも、責任も、大きくなる。

兵庫医科大学病院 臨床工学技士

岩井 瑠美 さん

2017年3月に学校法人 大阪滋慶学園 大阪ハイテクノロジー専門学校 臨床工学技士科を卒業し、現職に。看護師の母の影響もあり医療関係の仕事をめざそうと考えていた高校時代、機械をさわるのが好きだった自分に、母が「臨床工学技士という仕事があるよ」と進めてくれたのが、この道を志したきっかけ。

自分の機械の操作ひとつで、患者様の容態が大きく変化する。
大学病院の臨床工学技士として、主に不整脈治療にかかわる業務を担当しています。心臓に通した細い管から電気を流して、不整脈の原因となっている箇所を焼き切る「カテーテルアブレーション」という治療では、私たち臨床工学技士が患者様の心臓の3Dマッピングやモニタリングを行います。また、患者様の状況に応じて医師の指示に基づき通電スイッチの操作を行い、時には助言もします。循環器系の治療は患者様の状態の変化が大きく、自分の操作ひとつで容態が急速に回復することもあれば、時には悪化してしまうこともあり、現場はいつも緊張感が絶えません。でも、だからこそこの仕事に強い使命感や責任を覚え、それがやりがいにつながっています。

目の前の、そして未来の患者様のために。
不整脈でつらそうにされていた患者様が、治療を受け、元気になられるのを目の当たりにすると、心から「頑張って良かった」という気持ちになれます。兵庫医科大学病院はアブレーション治療では国内有数の医療機関と言われており、ここで最先端の治療に携わって成長できるのがうれしい。昨年、学会に参加した時も、他の病院の方に「まだ2年目の臨床工学技士とは思えない」と言われ、勤務年数以上の成長を実感できました。循環器系の他にも、脳外科での神経刺激モニタリングや、最新の手術支援ロボットのセッティングなども担当。そして、いま一番頑張っている取り組みが、災害時の対応です。目の前の患者様はもちろん、まだ見ぬ全ての患者様のために万全の備えをしておかなくてはなりません。大きな病院には、それ相応の大きな使命があると肌で感じています。

臨床現場での経験を、新たな医療機器の開発に活かす。

加藤さん
加藤さん

同じ職場で働く看護師の負担を軽減するために。「何ができる?」に気づいたのが開発の始まりでした。

神戸大学医学部附属病院 臨床工学技士長

加藤 博史 さん

1991年3月に学校法人 大阪滋慶学園 大阪ハイテクノロジー専門学校 臨床工学技士科を卒業し、臨床工学技士に。聖マリア病院、西神戸医療センターでの勤務を経て、2018年より現職。2011年には兵庫県立大学大学院経営研究科ヘルスケアマネジメント修士課程を修了。現在、公益社団法人 日本臨床工学技士会臨・産・学連携推進委員会 委員長も務めている。

医療現場のニーズとメーカーの技術を結びつける。
臨床工学技士として医療現場でのキャリアを重ねてきた私が、新たな機器の開発に初めて携わったのは2011年でした。当時は電子カルテの普及が進みつつありましたが、血圧などの数値の入力は、看護師の手で行われていたのです。「血圧計などの測定機器と電子カルテとがつながって自動入力ができれば、看護師の負担がかなり軽減されるのでは?」。そう考えた私は、医療機器メーカーにこのアイデアを提案。これがきっかけとなり、測定した血圧や脈拍数などを電子カルテに自動入力する「スポットチェックモニタ」という製品が開発されたのです。今では多くの病院に、同様の機器が導入されています。そして2012年に神戸市が推進している医療用機器開発研究活動への協力を要請され、以後、医療現場のニーズと医療機器メーカーの技術シーズを結びつける「医工連携」に積極的に関わり続けてきました。2013年には村田製作所から「自分たちが持つマイクロポンプの技術を、医療現場で役立てられないか」という相談を受けました。「必要」からではなく、「技術的アイデア」からの開発は成功に結びつけることは難しいのですが、現場での問題をできるだけ多く洗い出し、その中からこの技術がマッチする製品として「自動カフ圧コントローラの小型化・低価格化」という道筋を見出すことができたのです。そこからさらに検討を重ね、3年という開発期間を経て、新しい自動カフ圧コントローラの開発に成功することができました。

同僚や、後に続く人たちのために。それが「患者様のため」につながる。
ロボットなどの工学に興味があり、「何か資格を」と考えたのが私が臨床工学技士をめざしたきっかけです。最初から強い志を持っていたわけではありません。でも、この仕事に携わり続けてきた中で「共に働く仲間のためにも、臨床工学技士の認知度や地位を向上させたい」と考えるようになり、それが私のモチベーションになっています。「自分たちの働き場所である病院を守りたい」という思いから、大学院で病院経営のMBAも取得しました。開発に取り組んだのも最初は「看護師達のため」。そして今は、自分の後に続く人達のために臨床工学技士の活躍の場を広げようと、医工連携の推進に力を尽くしています。その向こうにいるたくさんの「患者様のため」にも。

滋慶医療科学大学から
目指せる未来

その2

病 院  臨床工学技士

工学の専門知識で医療現場を支え、いのちを守る。

臨床工学技士とは、厚生労働大臣の免許を受け、医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とする者(臨床工学技士法より)。本学卒業後にこの国家資格を取得し、病院への就職がめざせます。医療の高度化が進むなか、人工心肺装置や人工呼吸器の操作をはじめ、多彩な医療機器の管理、さらに医師や看護師への機器操作についての教育指導など、活躍フィールドは広がるばかりです。

病院 臨床工学技士

その2

医療機器メーカー

開発、サービス、導入研修など、多くの活躍の場が。

医療機器メーカーへの就職という未来も描くことができます。医療の知識と工学の知識、両方を学んできたことを強みに、これを活かした研究開発職、医療機器の保守・メンテナンスなどのサービス職、マーケティング職、規格承認関連職など、活躍の場はさまざま。機器の導入にあたり、医師や看護師に教育研修を行うといった役割も、臨床工学技士としての教育を受けた人材に期待されています。

医療機器メーカー

その3

進  学

行政機関など、めざすキャリアの実現に向け、大学院へ。

行政機関や医療機器メーカーの開発職などでは修士以上の学位を採用条件にしているケースが多く、そうしたキャリアをめざして大学院に進学するのも選択肢の一つとなります。例えば独立行政法人医薬品医療機器総合機構では、医療機器の承認審査や安全対策を担う臨床工学技士としての知識を持つ人材の重要性が高まっており、今後もより高度な専門知識を持つ臨床工学技士の活躍の場は増える一方です。

進学

教育の特色

  1. 「臨床工学技士」の国家試験受験資格の取得(予定)
    • 本学所定の科目の単位取得をすることにより、臨床工学技士の国家試験受験資格を取得することができます。
    • しっかりとした実力を身につけるため、医学と工学の基礎分野から着実に体系的に学ぶカリキュラムとなっています。
    • 受験資格が得られるもの/臨床工学技士〈国〉(予定・構想中)
  2. 医療機器メーカーでの「企業実習」など特色のある教育
    • 病院での実習はもちろん、医療機器メーカーでの充実した企業実習も行い、幅広い対応力を身につけます。
    • 現場経験の豊富な教員の配置や医療機関・企業との連携により、現場に根ざした実践力を身につけます。
  3. 変化対応力を身につける関連分野の学修
    • データサイエンスなど臨床工学に関連する分野を学ぶことにより、ITやAIの発展に伴う今後の様々な「変化」に対応できる能力を身につけます。

学費について (予定)

定員80名(男女共学)
学部・学科名 入学金 授業料等(初年度) 初年度
納付金合計
医療科学部 臨床工学科(仮称) 200,000円 1,400,000円 1,600,000円

*定員数・納付金は予定。